ジャクリーヌ・デュ・プレ
クラシックが好きな方は知っているかもしれないが、ジャクリーヌ・デュ・プレは英国の天才チェリストであった。16歳でデビューし世界中を演奏旅行で飛び回りを、21歳で有名な指揮者であるダニエル・バレンボイムと結婚。26歳で「多発性硬化症」と診断され演奏できなくなり、42歳で夭折する。演奏旅行で彼女はくたくたに疲れていた。
疲労はストレスであり、病気を悪化させる。
彼女の「エルガーのチェロ協奏曲」は有名であり、私の好きな曲でもある。
まるで彼女の悲劇的な人生を表現しているような曲に私には聞こえる。
彼女の伝記映画を見る機会があり、ショックだったのは聴衆の前で美しいドレスを着て演奏中、そのドレスの下から尿が流れ出してくるところだ。
この頃ステロイド・パルス療法はなかったのだろうか?という疑問が湧いた。
ステロイドが合成されたのが1935年らしいから、実際に病気に対して使用されたのはずっと後のことだろう。もし、ステロイド・パルスができたら42歳の若さで死ぬことはなかっただろう。
今でも彼女のCDを聴くと何故か胸が締め付けられるような感じになる。