MS(多発性硬化症)とともに~生きる

10代後半から多発性硬化症と付き合ってきました。 今日1日を精一杯生きる~そして明日へと繋ぐ~

卒業してから

地元に帰り、臨床検査技師として2つの病院を受けて2つとも合格したが、公務員の病院はやめて、より先進的な感じのしたKK病院を選んだ。

私は機能検査室という所謂生理検査室に配属させられた。心電図、脳波、肺機能、ガス分析などを検査する部署だった。ガス分析以外は暇だった。

暇だったのでとにかくよく遊んだ。スキー、テニス、登山、キャンプ、社交ダンスetc。夕方になると誰が言い出した訳でもなく金魚の糞のように連れ立って飲みに行った。その頃のKK病院の医師は圧倒的に京大出が多かった。

母が今できることは何でもやりなさいと言ってくれた。しかしテニスは最初はうまく打てるけれど段々グリップが下がってきて力が入らなくて、登山(北アルプス)も疲れてくるとその時の記憶がなかった。スキーは上手かったはずだが急にエッジが利かなくなり、人の中に突っ込んで以来怖くなってやめた。いつも変だという感情が付きまとっていた。

皆が運転免許を取り出したが、私は急に眠くなったり判断力が低下したりという自分に気付いていたから、敢えて取らなかった。その判断は正しかったと思う。

5年半の間、心臓病センターが出来るまで、同じ仲間でよく遊んだものだった。その後、皆はあちこちに配属された。私はこんなちゃらんぽらんな自分じゃいけないと思い、免疫の研究室のような所を希望して、働くことになった。    

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